
1. 英語の勉強を始める
大学受験に向けて英語の勉強を始めるにあたって、ベストな勉強の1年間のスケジュールをお伝えします。
大学の入試は高校の定期テストのように試験前までに短期間で学んだ決められた範囲を勉強してきて試験を受けるというものとは異なります。
そのため、定期テストの勉強とは異なり長期的に勉強しなければならないので、勉強の計画を立てて勉強していかなければなりません。
2. まず初めに
まず初めに志望校の過去問を解いてみましょう。
きっと点数が全然取れないと思います。
ただ、最初に過去問を解くことによって自分が今志望校の英語の過去問でどれくらい取れるのか知ってから勉強し始めることで、自分の今の位置を知ることができます。
また、志望校の英語の試験には、長文問題が出るのか、文法も問題が出るのか、英作文の問題が出るのかなど問題傾向を知ることもできます。
その次に赤本に載っている合格最低点を参考にし、約1年後の入試でどれくらい取ることを目標にするか決め、今の点数からどれくらい点数を上げないといけないのか把握します。
そこから具体的な勉強に取り掛かっていきます。
3. 具体的な勉強方法①
大学受験英語で真っ先に勉強してほしいことは、単語と熟語の暗記です。
単語は2000個程、熟語は1500個程暗記してほしいので、かなり量が多いです。
そのため1日2日で暗記しきれる量ではありません。
つまり、暗記するのに時間がかかるということです。
時間がかかるということは、直前に勉強することが不可能なので早めに勉強しておくことが重要になってくるということです。
また、単熟語が分かれば少しは英語長文を読むこともできます。
そのためまず初めに単熟語の暗記を行ってほしいのです。
4. 具体的な勉強方法②
単熟語の暗記と並行して行ってほしいのが、長文の文構造を理解するための文法の勉強です。
『英語長文速読オンライン塾』で使用する『Grammar Now! 471』がそれにあたります。
長文を読むための文法が詰まった文法書です。
長文を読むためには単熟語の語彙を暗記しながら文構造も理解できなければ、文章が読めません。
例えば、
This is a pen that Tom bought. 「これはトムが購入したペンです。」
のような文章でthat が関係代名詞(目的格)と理解し、先行詞のpenを修飾するということが分からなければ、訳すことができませんし、きちんと文章の意味を理解することができません。
また構文を使用している文章は問題になりやすいので、構文も文法書を使用し覚えておく必要があります。
きちんと文章を理解できなければ問題も解けないし、間違えてしまいます。
この例文はかなり短く簡単ですが、入試問題で出てくる英文は一文が長かったり修飾部分が一文に何回も出てきたり、複雑な文構造になっているものもあります。
どんな文章も理解できるように語彙だけではなく文構造を理解し、文法を覚えていくためにも長文を読むための文法の勉強をする必要があります。
5. 具体的な勉強方法③
さらに、長文の「音読復習」を音読を毎日行ってください。
毎日行うことで毎日英語長文に触れることができます。
速読や文法や文構造の確認などできます。
6. 具体的な勉強方法④
以上3つを受験が終わるまで行い続けてください。
単熟語の暗記は理想はGW中に覚えきることですが、難しければ、7月中に覚えきることを目指してください。
7. 過去問について
受験勉強を始めるタイミングで過去問を解くことをお勧めしましたが、8月くらいの夏にもう1回過去問を解きましょう。
そこで、受験中盤の自分の実力が分かります。
夏までに行ってきた勉強でどこまで点数が上がったのか確認するために解きます。
夏でも最初よりは点数が上がっているかもしれんせんが、目標点よりは低いと思いますが、夏の過去問も今の自分の位置を知るために解き、夏まで勉強した上で何が今できていないのか、何が自分の苦手分野なのかを知るために解くので、目標点以上取れなくても大丈夫です。(目標点以上取れたら万々歳ですが、まだ受験中盤なので、ここで勉強をやめてしまってはいけません。点数が確実に下がります。)
そして、いつから本格的に過去問を解いていくかというと9月か10月くらいの秋からです。
ここからは、単熟語の暗記、文法の勉強、長文音読復習といった基本の勉強と並行しながら、英語・国語・社会の過去問をできるだけたくさん解いてください。
学校や基本の勉強もありますし、過去問を解いたら復習もしなければならないので、今日は英語だけ、今日は社会だけという風に解いてもかまいません。
しかし、土日のどちらか(浪人生は平日で構いません)は実際の試験と同じ時間帯に3教科の過去問を解くようにして実際の入試のシュミレーションをしてください。
朝から実際の入試と同じ時間帯で行っていけば夕方くらいにすべての過去問を解き終えれると思うので、丸付けして復習して、基本の勉強も忘れずに行ってください。(単熟語暗記、文法の勉強、長文音読復習は必ず毎日行ってください!)
どの教科も暗記しきれてなかったり、範囲まで勉強しきれてなくても必ず秋頃には過去問を解くようにしてください。
範囲が終わるまで過去問を解かないとなるといつになったら暗記しきれるか、範囲が終わるかなど分かりませんし、過去問を解ける数も少なくなってしまうからです。
できるだけ過去問をたくさん解き、志望校の入試の出題傾向を把握し、慣れていくことを目的とします。
また、制限時間を図って過去問は必ず解き、時間配分をつかむよう繰り返し過去問を解いてください。
8. 余力がある場合
もし、単熟語暗記、文法の暗記などが大体できて社会や古典の暗記もだいぶできてきたという人がいれば、英語のネクステージや即戦ゼミやビンテージなどの文法書も行っていくことをお勧めします。
ただ、『Grammar Now! 471』でも文法は学べるので、余力がなければ、優先的に単熟語暗記、文法の勉強、長文音読復習、社会、国語の勉強を行ってください。
9. 入試当日
受験が終わるまで単熟語暗記、文法の勉強、長文音読復習を行うように最初に述べましたが、入試当日も朝起きて英語の長文を音読して、行きの電車で単熟語を確認して、、、と勉強して朝から英語の頭にして試験に挑んでください。
10. 最後に
以上が入試まで1年間の具体的な勉強方法でした。
内容は意外にもシンプルだったと思います。
お伝えした勉強方法で分かるようにいろんなたくさんの参考書を勉強するのではなく1つの参考書をボロボロになるまでまわし続けることが大切です。
また、入試当日の試験直前まで勉強することは忘れないようにして下さい。
最後の1分1秒まで暗記し続けることはできます。
直前に確認した単熟語が試験に出ることもあるので、最後まで時間を大切に勉強してください。
英語長文が苦手な人は、長文音読復習を勉強のメインに据えて頑張って下さい!
そうすると、必ず、英語全体のの成績はアップします!
一番効率的に、しかも確実にアップします!!