同志社大学の英語の特徴

1. 同志社大学について

 

同志社大学は関西の名門大学の総称である「関関同立」の1つで、全国的に高い知名度のある大学です。

関西だけではなく地方の受験生にも人気の大学なので、どのような受験対策が必要なのか知りたいという方も多いでしょう。

京都府にあり、京都市中心部、京都御所の北側に位置する今出川キャンパスと京都府南部に位置する京田辺キャンパスの2つに分かれています。

学部は、神学部・文学部・社会学部・法学部・経済学部・商学部・政策学部・文化情報学部・理工学部・生命医科学部・スポーツ健康科学部・心理学部・グローバルコミュニケーション学部・グローバル地域文化学部の14学部あります。

 

その中で、神学部・文学部・社会学部・法学部・経済学部・商学部・政策学部・グローバル地域文化学部が今出川キャンパスにあり、文化情報学部理工学部生命医科学部スポーツ健康科学部心理学部グローバル・コミュニケーション学部が京田辺キャンパスにあります。

 

2. 同志社大学の入試について

 

同志社大学の一般入試について述べていきます。

 

文系学部で英語と国語が必須となり、選択科目は社会と数学の中からとなる3教科で構成されます。

理系学部(理系受験)では、英語と数学が必須となり、理科の科目の中から選択となる3教科で構成されます。

試験科目では文系学部でも理系学部でも唯一英語の試験が必須となり、配点は学部によりますが、ほとんど英語の試験の配点が一番高い学部が多いので、英語でどれくらい点数が取れるかが合否に重要になってきます。

同志社大学の英語の試験は、関関同立の中でも難易度が高い方となり、長い長文問題が出題されることで有名です。

そのため、長い長文を速く正確に読むことが必要とされます。

試験科目では文系学部でも理系学部でも唯一英語の試験が必須となり、配点が一番高い学部が多いので、英語の勉強をしっかりとしておくことが同志社大学合格へのカギとなります。

逆に言えば、英語を勉強せずに合格することは難しいということです。

3. 同志社大学の英語の問題について

 

同志社大学の英語の出題形式は以下のようになります。

 

試験時間は100分(記述式と選択式)

[Ⅰ]長文読解

[Ⅱ]長文読解

[Ⅲ]会話文

 

3題の大問から構成されており、[Ⅰ][Ⅱ]が長文問題なので、長文の割合は3分の2、[Ⅲ]の会話文も長文形式なので、全ての問題が長文問題とも言えます。

 

[Ⅰ]単語数は、長文のみで大体1000単語程、問題文を入れると1500単語程

[Ⅱ]単語数は、長文のみで大体800単語程、問題文を入れると1200単語程

[Ⅲ]単語数は、会話文の問題のみで大体500~600単語程、問題文を入れると600~700単程

 

[Ⅰ][Ⅱ][Ⅲ]合わせて問題のみで、2300~2400単語程、問題文合わせると3300~3400単語程となり単語数は多くなります。

 

 

 

4. 時間配分について

試験時間が100分設けられていて、10分間余らせて、解答ミスの確認や、飛ばした問題を再度解くための時間にあてたいので、実質解く時間は、90分と考え、大問3題の時間配分の目安を決めると、以下のようになります。

この時間配分が絶対ではなく目安なので何回も過去問を解き、自分のベストな時間配分で調整して下さい。

 

[Ⅰ]40分

一番長い長文になるので、一番時間を取る

[Ⅱ]30分

次に長い長文に時間を取る

[Ⅲ]20分

会話文なのでそこまで時間をかけないようにする。

しかし、会話文中に英作があるので、会話文のみの問題よりは時間を取る

 

5. 配点に関して

 

配点は、[Ⅰ][Ⅱ][Ⅲ]のすべてで200点満点です。

 

[Ⅰ][Ⅱ]に関して、年度により様々で、[Ⅰ]の方が配点が高く、[Ⅱ]の方が少し配点が低く、[Ⅰ][Ⅱ]合計で150点満点になっています。

[Ⅰ]で出題される日本語訳は、同志社大学が配点を公表していませんが、大体20~30点と言われており、かなり高得点なので、落としてはいけない問題となっており、少なからず部分点はとらないと厳しい戦いとなります。

 

また、内容一致の配点も高くなっており、配点は公表されていませんが、1つ6~9点程あると言われているので、最低でも3分の2は合わせておく必要があります。

 

[Ⅲ]は毎年50点満点で構成されており、その中の英作も、配点は公表されていませんが、大体20~30点と言われており、かなり高得点なので、英作文も落としてはいけない問題となっており、対策をしっかりとしておきましょう。

 

同志社大学の英語は、問題数が少なめなので、1つの問題の配点が高くなっています。

そのため、あまり問題を間違えることができないというところに難しさがあるので、1つの問題も落とさないようにしっかりと受験勉強をしていくことが大切です。

 

6. 問題の特徴

 

同志社大学の英語の特徴は、なんといっても[Ⅰ]と[Ⅱ]の読解の問題で出題される長文問題の英語長文が長いことです。

 

また、ネクステージやヴィンテージのような直接的な文法問題は、出題されない傾向にあります。

 

[Ⅲ]の会話文中に出題される英作文に悩まされる受験生が多く、他大学で出題されやすい英作の傾向と少し異なるので、対策が必要になります。

まず、会話文中の文章の英作なので、もともとも日本語が、会話調なのです。

 

例えば、2019年度の全学部日程で出題された英作文箇所を見てみましょう。

 

「重要な決断をするとき、集中を保つのに瞑想は役に立つらしいよ。 」

 

このように、会話調なので、主語が抜けたりなどの意訳された日本語になっています。

そのため、英作が苦手な人は、まずもとの意訳の文章を主語を補ったりして、直訳のように変換させてから英作していかないといけません。

また、熟語を使用するような英作文ではない場合もあるので、自分の知っている単語、熟語、文法で英作していきましょう。

大切なことは、日本語から文構造SVOCを把握し、英語に変え正しい文構造にあてはめましょう。

難しい単熟語を使用する必要はないので、自分の知っている単熟語を使用して英作しましょう。

また、表現が分からない単語があっても会話文中に出てきている場合があるので、会話文からヒントを得ましょう。

 

7. 同志社対策勉強法

 

その長文問題に向けて何をすべきかというと、まずは単語熟語力を養うことです。

地道な暗記作業が必要になりますが、単語・熟語を知らずして英語長文を読むことは難しいですし、また、同志社大学の英語の試験では、語彙に関する問題も出題されます。

 

次に、文法力を養うことです。

文章を読む上で、文の構成や文法を知らないことも英語長文を読むことが難しくなる要因となります。

また、同志社大学の英語の試験では、直接的な文法問題は出題されませんが、長い英語長文や英作文が出題されるため、単語・熟語力に加え、この文法力も必要になってきます。

 

最後に、同志社大学の英語の試験は、長い長文が出題されるので、速く正確に読むことが必要とされます。

そのため、速読力を養う必要があります。

この速読力は、上記2つの単語・熟語・文法力を養う暗記とは異なってきます。

長文を日常的に触れ、反復練習して少しずつ速く読めるようにしていかなければなりません。

 

8. 最後に

 

同志社大学の長い英語長文の試験に向けて毎日の「音読復習」が有効になります。

 

入塾時から音読復習を毎日行っていきながら、秋頃には同志社大学の過去問を解いていくことをお勧めします。

最初過去問を解くときには、高得点を取ることができないかもしれませんが、過去問を解きながら、毎日「音読復習」をしていくことでちょっとずつ過去問を解けるようになっていくでしょう。

 

受験日まで、点数が上がる可能性があるので、最後の最後まで「音読復習」をかかさず頑張っていくことが大切になります。

また、受験日も朝起きて家を出る前や受験会場へ向かう電車やバスの中で「音読復習」をして、頭を英語の頭にして、英語の試験に挑みましょう。

 

英語長文が苦手な人は、長文音読復習を勉強のメインに据えて頑張って下さい!
そうすると、必ず、英語全体のの成績はアップします!
一番効率的に、しかも確実にアップします!!

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