塾では2月から新学年として授業をスタートしました。この時期によくある質問は英単語暗記の進め方です。
次のように指導していますので、参考にしてください
目次
①単語暗記シート
本来は発音記号を読めるようにしておくべきですが、多くの高校では発音記号は教えないようです。
そこで、発音がカタカナで書かれている「英単語暗記用シート」を作りました。1枚のシートには50個の単語が書かれて
います。単語集よりは情報をカットして最低覚えるものだけを書いています。
そもそも、「暗記作業」という行為が苦痛だと思うので、この暗記用シートは「暗記をせずに覚える!」を狙いました。
最初に、この単語暗記シートを使って、英語→日本語を50個60秒で言えるまで練習してください。
英単語を発音して、すぐにその日本語を言うのです。日本語は1つ言うだけでOKです。
おそらく、何回か(何回も?)練習しないと60秒では言えません。それに、サッと発音できない単語は長文で読んでい
ても意味がわからないはずです。
この時のコツは、「英単語を覚えよう!」と思わずに、ひたすらストップウォッチを持って60秒以内に言える練習を繰り 返します。そして、50個を60秒で言えるまでには何回も音読練習をしているので、これが達成できた時には、「嫌でもちょっ
と頭に入っている」状態になっています。つまり、「覚えよう!」と思わなくても、暗記が進んだのです!
②単語カード
①で暗記シートを使い50個を60秒で言えるようになれば、カードを出して来て、カードを使って暗記をしていってください。ここからは、ちょっと頭に入っているので、「いきなり暗記作業をする」よりは、かなり楽になっています。
カードで暗記する時の方法ですが、例えば、最初は5枚を10セットに分けて、5枚のカードの英語を見て日本語を全部言えたら、次の5枚、それも言えたら次の5枚…と進めていくのもいいでしょう。
または、50枚のカードを束にして取り出す。そして色違いで同じ大きさの表紙を1枚作って、その表紙を50枚の単語カードの束の一番後ろにセットする。単語カードを1枚取り出し、英単語を見て日本語を言えたら、色違いの表紙の後ろに入れる。英単語を見て日本語がわからなかったら色違いの表紙の前に入れる…というように仕分けていくのです。言えなかったカードは、またしばらくすると出てくるはず。そして英単語の意味が言えたら、色違いの表紙の後ろに入れる…。このようにしていけば、最終的には、色違いの表紙の前(英単語を言えなかった)カードはどんどん減っていき、最終的には全部言える…という時が来ます。そして全部言えたら、カードを繰って、順番を変えてまた暗記をしていきます。
③単語集(本)
単語の本は、塾で単語テストの答え合わせをする時に必要なので持ってきてください。
それと、暗記の総仕上げでも必要です。派生語や反対語や関連する熟語表現を片っ端から言っていく練習で使います。
日ごろの暗記では、絶対にカードを利用した方が効率的に暗記できます。また、カードを使って細切れ時間を活用すると、暗記作業の時と場所も選びません。(だから映像授業に通って暗記なんてナンセンス!)
単熟語の暗記は、最初は細切れ時間の中でやっていくと、継続をしやすくなります。バス停やプラットホームで電車が来るのを待っている間や、電車の中やバスの中、学校の休み時間の間などです。2分あれば、すぐにカードを出して暗記作業をしていってください。こういった、細切れを時間を活用する癖をつけていきましょう。
1週間で暗記する単語量の目標は少なくとも100個、頑張れたら200個です。
英単語の暗記を「部活が終わってから家で毎日継続しよう!」なんて思ってたら、結局色々な言い訳をして覚えられませんよ!!
④ 月に一度の単熟語一斉テストのルール説明
毎週、自分のペースでやる単語テストとは別に、月に1回実施する「単熟語一斉テスト」というのがあります。このルールを説明しておきます。だいたい月末(第3週目が多い)に単熟語一斉テストを実施しています。
高校3年生と浪人生は、3月の単熟語一斉テストでは単語は1~1820番まで、熟語は1~385番までが範囲で、合計2205個の中から100個出題しています。この範囲は徐々に広がっていき、単語は6月末には最終の2279番まで、熟語は9月末には最終の1500番までが範囲となります。
一方、高校2年生は、単語と熟語の曜日を分けてテストを実施しています。
高校2年生は、まずは単語で1番から300番までの中から50問テストをします。そこで7割の正答率なら、翌月は301から600番のテストへと進みます。もし、7割未満の正答率なら、翌月も1から300番までがテスト範囲です。
そして、最後まで進んだら、2週目は600づつのテスト範囲で進んで行きます。
だから、日ごろ自分のペースでやる単語の暗記は、最低でも1周目は1週間で1~100の100個に設定して、3週間で300個を覚えてしまいましょう。そして、常に月末の300個単位の単語テストをクリアーしていく。とりあえずは、1200個まで行けば折り返してまたNo1に戻ってください。高2の間は、単語集の後ろの方の難しい単語は出ません。
そして2回目からは、1週間で200個ずつで進めていくようにしてください。
単語の暗記などで、相談やわからないことがあれば、また遠慮なく質問をしてくださいね。