受験生にとって9月は、ある意味で人生の岐路です。
そのまま頑張れば第一志望大学に受かりそうな生徒が、
不安にかられて産近甲龍の指定校をもらってきたり…
どこかの公募推薦に受かって、その後の勉強に身が入らない…
様々な選択肢が増えるのが9月です。
決して本人にとって逃げにならない道を選択ができますように。
行動経済学で解明されている『現在バイアス』から受験を考えたいと思います。
ほとんどの人は、将来の大きな可能性より、目の前の小さな利益を重視します。こういった心理を、行動経済学では『現在バイアス』といいます。この傾向が強い人は、本当に必要なことを後回しにし、掲げた目標を達成できずに終わる可能性が高いです。「目の前の欲求に弱い」こう言われると、ぐさっと刺さりますね。
「どうしても見たいテレビがある。」「インスタやtiktokが楽しくてやめられない」
「今日の勉強時間は、明日や明後日に追加すれば大丈夫!」
こういった状況は、どんどん理想の勉強時間から遠ざかってしまう現在バイアスです。
未来を考えた時には自分にとって正しい選択ができるのに、その選択が目の前に迫ると
間違った方を選んでしまうというわけです。
目の前の欲求に打ち勝つ方法はあるのでしょうか?
4つの方法があります。
1. 目の前の欲求から目をそらす
2. 現在バイアスを想定して対策する
3. 本来の目標の報酬を思い出す
4. 目標のための行動を習慣化する
2. 現在バイアスを想定して対策する
3. 本来の目標の報酬を思い出す
4. 目標のための行動を習慣化する
1. 目の前の欲求から目をそらす
あと数ヶ月。目の前の欲求が、見えないようにする。最も簡単な方法ですね。
スマホを預かってもらうなどは、保護者の方などに協力してもらいましょう。
2. 現在バイアスを想定して対策する
自分はどのような欲求に陥りそうなのかを想定します。
3. 本来の目標の報酬を思い出す
目標から得られる報酬と、目の前の欲求から得られる報酬を常に比べる思考です。
冷静さが必要ですね。
4. 目標のための行動を習慣化する
習慣にさえしてしまえば、何も考えなくても行動のスイッチをいれることができます。
習慣化するまでにある程度の時間がかかりますが、朝起きたらまずは「英単語」。
この部屋に入ったら、まずは「英語長文音読10回」など、今までも取り組んだことがある行動を
習慣とすることがお勧めです。
もはや受験勉強は覚悟が必要です。
心を決めましょう。