直訳が難しい英文読解
高校3年生浪人生向け教材、黒長文No.9の設問にあった和訳問題です。
(問題)
There was a time, not so many years ago, when persons living in Great Britain who had
never travelled by train were very few and far between.
このように少し分かりづらい文ほど、短いグループに分けて解釈していきましょう。
(解説)
There was a time「時代があった」/, not so many years ago, /「あまり遠くない昔に」挿入句になっています。
when は time を先行詞にする関係副詞。(授業では関係副詞の説明を入れますが、ここでは省略)
living は person にかかる現在分詞の形容詞的用法。 「英国に住んでいる人」
who も person にかかる関係代名詞なので、「 who 以下の英国に住んでいる人」となる。/
were very few and far between 単語自体は難しくないものの、直訳で考えると「少ないと遠いの間?」辞書で調べると、few and far betweenで「ごく稀で、少ない」という意味です。“Not frequent; not happening often”と英英辞書には書かれていました。
ではもう一度文の構造をつかむと、「時代があった」どんな?「who 以下の英国に住んでいる人がきわめて稀なa time 」
つまり「who 以下の英国に住んでいる人がきわめて稀な時代があった。」が大まかな構造です。
(解答例)
「あまり遠くない昔に、英国に住んでいる(人で)汽車旅行をしたことのない人がきわめて稀である時代があった。」これでも少しぎこちない文章に思えるかもしれませんが、要は英国人の大多数は汽車で旅行(移動)していたので、逆にいうと、汽車旅行をしたことがない人が稀だった」という内容が把握できれば、もう少し訳がしやすくなると思います。
このように、英文をブロックで理解していく方法を身につけると、英語長文の読解力があがりますよ。
まずは練習です。
練習方法など、気になった方はお問合せくださいね。