塾生には毎月お便りをお届けしています。
今日は7月号の一部をご紹介いたします。
1:夏期講習は申込みましたか? 夏は覚悟を決めて頑張りましょう!
2:夏の高校の進路指導
3:高校とは違う進路指導
1)受かるために、2月から逆算しろ!
2)2月に受かるためには、9~ 11月のどこかで大学過去問(赤本)を開始!
3)大学過去問(赤本)を開始!…だけど、問題が2つ!
4)「どこの大学の赤本をするの?」⇒ だから、この時期に、だいたい受ける大学を絞らないとダメなのです
5)「大学を絞る」とは、具体的にはどうするの? ⇒ 作戦の選択肢は2つしかありません。
6)関学と同志社だけを受けて、滑り止めを受けないメリットは3つ!!
7)でも、学校の先生が…という人、「自分はどっちがイヤ?」かをよく考えましょう。
今の気持ちではなく、2~3年後の自分、30才での自分を想像して決めてください!
8)じゃ、「自分はどっちがイヤ?」かを、何で判断する? 判断基準はありますか??
9)判断基準は、成功者に学べ!です。特に、「浪人は絶対にイヤ!」という人は、これを読んでから決めてください。
4:私大は易化、でも去年の受験生マインドは超弱気で、大勢が損をしている
5:親の覚悟が導いた、逆転勝利!…を2例
6:女子大の現状
7:面談をご希望の方は遠慮なく!
すべてを一度にご紹介できないボリュームとなっておりますので、4.と5.をご紹介いたします。
目次
4. 私大は易化
でも去年の受験生マインドは超弱気で、大勢が損をしている
今の大学4年の学年は、「定員厳格化」による私大難化の時代でした。でも、2年前から元に戻っています。絶対的に「易化」ではなく、難化の時代よりは「易化」して、元に戻った感じです。ちなみに「易化」は「えきか」ではなく「いか」と読むのが正し読み方です。
ところが、去年の受験生の中には、今までなら最後まで頑張って関学や同志社に受かるような「できる」生徒なのに、途中であきらめて産近甲龍の公募推薦で妥協するような生徒がかなりいました。タイプ的にはちょっと賢い高校で、真面目で勉強ができる女子に多いように感じました。一方で、六アイ、県芦、葺合、龍谷、神戸弘陵の運動部で、10月や1月まで全国大会に出ていても、公募制推薦や滑り止めも受けずに、最後の模試の判定はE判定だったけど、関学や同志社に受かってくる生徒もいました。
去年の受験生を見ていて思うのは、一般入試にビビッて、秋にある産近甲龍の公募推薦などを受けていては、関学同志社に受かる様な生徒でも、受からない…ということです。安全策のつもりで「産近甲龍」の合格を手にしていても、ついつい妥協をして自分を追い込めない原因になるので皮肉なものです。入試では安全策のつもりが、人生的には不利な要素となる可能性があるのです。つまり、最後の最後に追い込んで関学や同志社に受かるために頑張るのには、「産近甲龍」の滑り止めや、公募での合格が「追い込んで頑張る」メンタルの邪魔になるだけなのです。
大学は単なる進学ではなく、本当の人生が始まる出発点となります。なので高校生のみんなが思っている以上に重要です。だから、ここは妥協せずに普通の私学文系の人なら関学同志社一本で準備を進めていくべきだと思います。
5:親の覚悟が導いた、逆転勝利!…を2例
去年、受験のバイブルの7月号を読んだ後に、須磨翔風の女子のお母さまから「私は覚悟を決めました」と連絡がありました。生徒じゃなく、お母さまが先に覚悟を決めたようです。この女子生徒は去年のこの段階では神戸学院も難しいレベルで、ほんの5ヵ月ほど前には他塾で中学生向けの問題集をやらされていたぐらい英語ができませんでした。そして他塾を辞めて移ってきた生徒でした。その塾では「基礎力が無い」と言われたそうですが、藤井セミナーでは実戦の中で鍛えながら基礎力をつける方法を取っています。だから普通の高校に通っている生徒に中学生向けの参考書をやらせるようなことはしません。ばくぜんとした基礎力にこだわりすぎたら、そこから抜け出せなくなるからです。そしたら受験には間に合いません。例えば、関係代名詞が分からなくても、最初は英語長文の中で出てきた時に「手前の名詞の単なる説明!」とだけ分かれば、最初は和訳ができなくても読んでいて言ってることはわかります。そこから徐々に経験を積んで入試レベルの力とともに基礎力もついていきます。話がそれましたが…
お母さまは「娘が関学に行きたいなら、もう親は浪人覚悟で関学一本で対策をさせて、ダメなら浪人させます。私は覚悟を決めました。」と言うような事をおっしゃっていました。結果は、長文の音読復習と単語の暗記と社会の3本柱を徹底的に頑張って現役で関学に合格しました。合格後にお母さまは「奇跡が起こった」と言ってましたが、僕らからすれば毎週の復習テストなどの数値から努力は十分しているのが分かっていました。(最初は全然やってなかったのですが…)そして、最後は合格ラインの実力までかなり近づいてきました。そこで「滑り止めを受けない」選択をした彼女の作戦勝ちだと思っています。「滑り止めを受けなかったので、最後まで妥協なく関学に集中して頑張れた」と彼女は言ってました。同志社に行きたい人は、同志社に絞って頑張って下さい。
その一方で、10月ぐらいでは須磨翔風のこの女子より英語も社会もできる生徒は沢山いましたが、安全策のつもりで公募制推薦で秋に近大を受けたり、滑り止めで産近甲龍などを受けた生徒のほとんどは年末年始に追い込んだ勉強ができなくなり、結局、関関同立はダメで産近甲龍や女子大になってしまっています…。
なので、「安全策」が全然安全策になっていないのです!
本当の安全策は滑り止めを受けず、最後まで徹底的に関関同立を目指して頑張る事です。
今、急に思い出したのですが、社会人3年目のSさん(葺合→浪人→関学)が、この前遊びに来てくれた時に現役での受験の事を話してくれました。彼女は、関学に行きたかったけど、滑り止めを受けようかどうか悩んでいたら、お父さんに「若いうちから妥協するな!関学に行きたかったら関学一本で行け!」みたいなことを言われたそうです。その結果、浪人をしてしまったのですが、でも翌年に関学に入れて4年間を過ごせて本当によかった…と言ってました。でなかったら、今の就職もないのですから…。ちなみに、彼女のお父さんは、元首位打者で盗塁王で、当時は一番メジャーリーグに近い男と言われていた人です。私も大ファンでした。やっぱり、極めた人の考えは「妥協するな」なのです。
まとめ
毎年9月になれば、かなり多くの高校生が「学校に行きたくない…」と言い出します。この意味は『夏休みは、むちゃくちゃ受験勉強ができたけど、高校が始まった夏休みみたいに受験勉強をたっぷりとできなくなる…』という意味なのです。夏休みは、部活も引退して高校にも行ってないので、高校に行きながら受験勉強をするのと比べたら、4 倍も 5 倍も勉強ができる可能性があります。さらに要領がよくて賢い受験生は、勉強のアウトソーシング(外部委託を意味する和製英語)をして、さらに効率を上げていきます。それが夏期講習の役割です。
確かに、連日英語長文や英文法をするのは辛いかもしれませんが、一気にやればかなり効率よく実力がアップします。後の秋以降を楽にするのです。覚悟を決めて夏を迎えましょう。