洋楽で学ぶ、大学受験・英語長文で役立つ英文法!
今回はBackstreet Boys(バックストリートボーイズ)の、I Want It That Way の歌詞から、知覚動詞を理解して覚えてください。
Backstreet Boys の歌詞は、比較的理解しやすいことも多いし、文字で確認した後なら聞き取りやすいことも多いので、お勧めです。
1分02秒あたりに知覚動詞が出てきます。
では、さっそく次の英文を訳してください。wanna は want to の事です。
I never wanna hear you say I want it that way.
もしかしたら、 say の次に目的語を作る名詞節の that を入れた方が読みやすい受験生もいるかもしれません。また way の手前の in も省略されることが多いので復活させて、そして wannaを want to にして書くと、受験生にも和訳をしやすい馴染みのある英文になると思います。
I never want to hear you say that I want it in that way.
直訳的な和訳では、「私は、あなたが、そのようにしたいということを決して聞きたくない。」です。
ここで覚えて欲しい英文法は、知覚動詞(もしくは高校によったら感覚動詞と呼んでいるかも)で、 hear の所です。では、知覚動詞の知識として、以下の囲みの中を全部覚えてください。
一方で、 I saw the boy playing baseball. なら、通りすがりに「ちらっ」と見た感じです。
では、元の歌詞に戻して、速読的に I never wanna hear you say I want it that way. を理解しようとすれば、こうなります。
I never wanna hear 決して聞きたくない
you say あなたが言うのを
I want it 私はしたい
that way. そんな風に
ちなみに、発音で、 I want it の所は、 アイ ウォント イット …とは発音していません。あえてカタカナで書いたら、アイウォンニットです。
高校の英語の授業で読む時は、英語っぽく読んだら「なにいちびってるねん?」(東京なら「なに、かっこつけてんだよー」)って思われる高校もあるかもしれません…。その場合は、学校では純ジャパニーズ的な変な伝統的発音で読んでも仕方ないですが、心の中では、もしくは一人で音読する時は、リスニング能力向上と、将来のために、聞こえたまま読むようにしていきましょう。
英語では、単語と単語がつながるように発音されていきます。こういうのをリエゾンといいます。ここでは詳しくは解説しませんが、いくつか経験すると、すぐになんとなく法則がわかるはず。例えば、 check it out は「チェキリアゥ」みたいに聞こえるし、what do you say は「ワダヤセィ」のように聞こえます。 thank you がサンキュー、 good morningがグッモーニン、good afternoon がグラフタヌーンみたいなものです。don’t mind が ドンマイ…は、ちょっと行き過ぎてますが…。
塾の生徒で見て、大学別での知覚動詞の理解度の感じで言えば…、
産近甲龍や日東駒専にギリギリうかる受験生の多くは、知覚動詞を授業でやっても覚えていないか、理解していない受験生がかなり多いと思います。
関関同立や明治や青山のようなGMARCHにギリギリ受かる受験生は、知識としては知っているるけど、英語長文の中にまぎれたり、特に動詞と補語の間に挿入語句などが入って、動詞と補語が遠くに離れてしまったら、気づかない受験生がほとんどかもしれません。あと、知覚動詞の文法問題で、補語が原形と ing の区別がつかない人もたくさんいるはずです。
関関同立やGMARCHに、英語が得意で受かったり、慶応、早稲田、上智や旧帝大に受かる受験生なら、長文の中の知覚動詞もばっちり瞬間的に認識できて、文法問題も楽勝でできて、英作でもしっかりと対応できるはずです。
難関大学の英語長文の速読的な観点からだと、 hear , see , feel , smell , perceive , などの動詞が来たら、その瞬間に頭の隅で「知覚動詞」がちらっと意識されて読み進めていくべきです。先を予測して、そしてまとまったブロックごとに理解できていけば、今までより早く英語長文を読み進めることができます。
その為にも、英語長文の授業を受けた後の、音読復習は絶対に重要となります。