Taylor Swift   関係代名詞、仮定法、間接疑問文

テイラースウィフトの『Speak Now』

この1曲の中には、覚えるべき重要文法事項がたくさんあります。また、リスニングの練習にもすごくいい!

ピックアップできる文法事項は6つ。

 

①関係代名詞

But you are not the kinf of boy / who should be marrying the wrong girl.
でもあなたもそんな男の子じゃない そんな女の子と結婚しちゃいけないわ

whoが関係代名詞主格でboyを先行詞として説明しています。
日本の英語教育では「who以下の修飾部分を先に訳して先行詞にかけていく」
つまり「そんな女の子と結婚しちゃいけない男の子…」と訳すると指導されますが、
それでは一文がとても長くなるので、

リーディングの時はこの歌詞のようにスラッシュまで(boyまで)を
一つのブロックとして、前から内容をとっていくほうがいいでしょう。

marryは他動詞

上記①の marrying the wrong girlについて。
marrying with the wrong girlとはなりません。
他動詞、つまり目的語を必ずとる動詞なので、前置詞は不要です。
もう文法問題を少し発展させると、
「結婚している」という状態はbe+ married(過去分詞)で表します。
ここのmarriedは形容詞としてとらえます。
「~と」という結婚相手の情報を加えるときは、toを使います。withではありません。
She is married to a Japanese man. 「彼女は日本人(男性)と結婚している。」

③仮定法

You wish it was me .(Don’t you?)
それが私だったらいいのにって (違う?)

仮定法過去とは「現在の事実を知りながら、現在の事実の反対を仮定する」ものです。

簡単にいうと、「~だったらなあ」とか「~していたら今頃は…」という想像の内容を表現するもの。
基本形はIf+主語+動詞の過去形, 主語+would(could, might, should)+動詞の原形

「もし(現在)~なら、…するのに」というものですが、この仮定法を使った構文は多くあります。

You wish S+過去形動詞はその一例。「~すればよいのに(実際はそうではない)」

文の終わりのdon’t youは付加疑問文ですね。
中学英語で「肯定文, don’t you?」で「~でしょ?」と相手に確認するとき、文の終わりにつけます。
確信している内容を話すときに使われます。

④間接疑問文

This is surely not what you thought it would be.
これは全然違うでしょ? あなたが想像していた未来とね

できるだけシンプルにまずは文の構造を把握しましょう。

This  が主語
is が動詞
what~ be が補語
の2文型ですね。

次は補語の部分を見ていきましょう。
you thoughtを挿入句(you thought)にして、
what it would be だけで考えると、「そうであろうもの」=「未来」
挿入句(you thought)を追加して訳すと、「あなたが想像していた未来」

間接疑問文というネーミングの文法事項についてですが、
これは疑問文が文の一部にとりこまれたものということです。
つまり、上記の文だと、補語の部分にwhatを使った疑問文がとりこまれているということ。

間接疑問文に絡んで気を付けるべき文法事項はいくつかあるのですが、ここでは割愛します。

実際の授業では説明します。

⑤知覚動詞

I hear the preacher say
「牧師の声が聞こえる」

hear + 目的語 + 補語 「OがCするのを聞く」は
5文型をとる知覚動詞です。
他にもsee ,feelなど、感覚をあらわす動詞があります。

ここではthe preacher(牧師)が目的語、sayが補語で
「牧師が言うのが聞こえる」が直訳となりますね。

⑥命令文 or

“Speak now or forever hold your peace”
この結婚に異議があるなら今言いなさい。
さもなければ永遠に黙っていなさい。

orを「さもなければ」と訳すことに注意しましょう。
テイラー・スウィフトの歌詞では、⑤と⑥の文は繋がって1文となっていました。
I hear the preacher say “Speak now or forever hold your peace”.

sayに対する目的語が”Speak~ peace”です。

以上、長々と書きましたが、英語学習の参考になれば幸いです。

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