英語長文読解の4つのこつ

今回は、大学受験(特に私大文系)において最も大事と言われている「英語長文」についてのお話です。

英語長文って、どうしたら読めるの?という質問は多いです。

長文読解は「単語・熟語」「文法」「背景知識」「速読力」の4つの要素が高ければ高いほど、
得点率も上がります。

1.  単語・熟語
単語熟語は1語でも多く覚えることが大切になります。当塾の教材である2279語収録の単語帳と1500語句収録の熟語帳を7割ほど覚えるとGMARCHはもちろん、早慶上智にも対応できるようになります。外国語は圧倒的に語彙力の有無が読解スピード、読解を正しくできるかに関わってくるので、絶対におろそかにしないように!

2. 文法
文法は大きく分けて「長文を読めるための文法」「文法問題で稼ぐための文法」に分かれます。
例えば、
One of the most serious problem facing us today is that of how to get more water for man to use.
上の文、文法的におかしいところが一カ所あるんですがわかりますか??文法のルールで、「one of the 複数名詞」というものがあるので、「problem → problems」にするのが正解なのですが、そんなことを知らなくても読めちゃいます。というわけで、「one of the 複数名詞」は「文法問題で稼ぐための文法」になります。それでは、facingはどんな働きをしているでしょうか?「進行形!」って思った人は、残念ながらはずれです!これを進行形として捌いてしまうと「最も深刻な問題は、今日私たちに直面していて、~だ」と訳すと、なんだかちぐはぐに・・・。仮に和訳で出題されてる場合、進行形として訳してしまうとおそらく得点が見込めません。というわけで、このようなfacingの働きは「長文で読めるための文法」に分類されます。長文では、この「長文を読めるための文法」が大切です!

3. 背景知識
背景知識については伸ばすのが一番難しいところです。百科事典を毎日読むのも非効率だし、ニュースや新聞に目を通すのが億劫って人も多いかと思います。
後者に関しては、やっている人はもちろん素晴らしいのですが受験勉強に支障がないように!

背景知識を深める手段として手っ取り早いのは、「今までやった長文を忘れないようにする」!これに尽きます。これは塾生向けになるのですが・・・、
さっき出てきた「One of the most serious problem facing us today is that of how to get more water for man to use.」から始まる文、実は2月にやったのですが、どんな内容だったか覚えてますか?そう、水に関する長文でした。
「地球の表面の約4分の3は水で覆われている。そして地球の表面の残りの4分の1のうちの少なくとも60パーセントは乾燥していると考えられている。」そんな文がありました。
こういった知識の積み重ねが長文読解で効力を発揮するわけです。

当塾では年間100枚ぐらい長文をこなしていきます!しかも、多岐にわたるトピックを扱っていくので、受験前や受験中になると、「前、授業で解いた長文が赤本で解いた長文と似てた!」なんて言葉もちらほら😊!

ちなみに背景知識が一切なかったら不利というわけでもありません。生徒から聞いた話ですが、明治大学で「粉飾決算」についての長文がでたことがありました。粉飾決算なんて日常の中で耳にしない言葉で非常に焦ったそうですが、速読を意識して難なくクリアきたそうです。その生徒は英語の偏差値40台から61まで伸ばした生徒です!つまり、背景知識がない長文でも速読力を上げれば得点率が上がる!!
文系の子が理系長文にぶちあたっても、非世界史受験者が世界史っぽい受験(ちなみに青山学院の英語入試は世界史ネタが出やすいです)にあたっても焦る必要はなし!

4. 速読力
模試や過去の試験問題を解いた後に、「時間が足りない!」とほぼ全ての生徒が口に出して言います。英文を「正確に」「速く」読むスキルが必要なことは、言うまでもないですよね。ピアノなどの楽器の練習をイメージしてください。最初にウォーミングアップとして基礎練習をするでしょう。そのあとで片手ずつ練習したり、曲の1部分を反復練習したりします。テンポも最初はゆっくりだったのが、段々と早くなっていくことでしょう。(楽器の練習をしたことがない人は、スポーツの練習を想像してくださいね)英語の速読力をあげるためにも、「同じ文章を読み直す」練習が効果的です。その時に、文の構造も意識して読み直すことで、英語が少しずつバラバラの単語ではなく、かたまりがいくつかあるように思えてきます。長文は、現代文と同じようにいくつかの段落で成り立っています。途中で内容を忘れてしまって、結局また読み直すのは時間の無駄です。速読力がつくと、段落ごとに自分なりのタイトルをつけたり、重要なポイントに印をつけたりと、まるで現代文を解くかのような状態になります。そうすると、内容一致問題の苦手意識も減ります。英文の中で見たことがない単語が多少あっても読み進めることも必要です。ポジティブな意味なのか、ネガティブな意味なのか。想像して読み進めることです。速読を極めましょう!

以上、4つのこつをお伝えしたのですが、いかがでしょうか?

 

当塾では授業の中で長文を解答し、その後、長文音読(=速読のトレーニング)ができるように授業内で長文の解説を行っています!毎年の受験生のアンケートでは、「長文が得点源になった」とか「長文読解が苦痛じゃなくなった」など嬉しい声も😊体験授業も開催中!

試験形態よりも、まずは英語長文の速読力!
英語は、文系も理系も勉強方法に変わりはありません。文系でも理系でも、同じ模試を受けて、同じセンター試験を受けるからです。また、テストの形態がどうかわらとも、英単語を覚えて、英語長文を速く読める受験生が有利なのは変わりありません。
逆に、テストの形態ばっかりを気にして、英単語を覚えずに、英語長文を速く読む練習をしなかったらどうなるか、想像できると思います。実際、生徒たちは、英語長文に絞る勉強方法で頑張って、対策はしなくても英検の準1級やセンター試験で高得点をたたき出しています。
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