合格の目安から逆算しよう!

6月にはいると街中では夏期講習の案内が始まりましたね。
先の目標もよく分からず、決めていかないことが徐々に増え、
何となく不安を感じることもあるかもしれません。
受験生もその不安やイライラをうまく保護者の方に伝えることができず、保護者の方はより一層心配になったり。

そういった時は、合格するために必要なことの基準を考え、逆算してみましょう。
次に、「今できること」に焦点をあてるのです。

今回は関関同立、GMARCH以上への合格の目安を重要度の高い順番から説明しておきます。

 

❶私学文系の場合では一番配点が高いのが英語です。

 

難関大学において、配点のウェイトが一番大きいのは英語長文。この英語長文を素早く読んで理解して、設問を解くことができるように、長文速読能力を鍛える事が重要。

塾生は、週の前半で配布しているランキング表の復習テストの欄を見てください。3週間の復習テストの平均点で、クラス単位と塾全体のランキングを載せています。この復習テストで80%以上をキープしてください。英語が苦手なら、まずは60%を超えることを目標にして、それが達成できたら、そこから80%を超えていけるよう頑張っていってください。

 

❷次に、英単語と熟語の暗記が重要。

 

①はあくまで復習なので、新しい長文でも速く読めるための訓練となります。そして新しく取り組む長文ができるには、やはり単熟語の暗記が不可欠です。これができているかどうかを見るのが、毎月の単熟語一斉テストです。夏休み前後で80%を取るのが理想ですが、遅くても11月には80%を超えること。

 

❸3つ目には、❶❷を達成した上で、社会がどれだけできているか??です。

 

英語だけできても、難関大学には合格できません。産近甲龍が限界です。

じゃ、関関同立やGMARCHに合格するには??これは、英語ができた上で、社会の授業の復習テストが目安になります。社会の授業の毎週の復習テストの点数で見ると、今までの難関大学合格者達の年間平均点は65点です。毎週毎週、最低でも6割、できたら8割を超えるように復習をしてください。この復習テストは、大学の過去問題を使っているので、繰り返し復習する価値もあります。

 

※ 現役生は、最初の頃の社会のテストは部活などもあんまりよくありませんが、後半はすごく点数を取ってきます。

浪人生は、最初からいきなり8割以上を連発する生徒が多くいます。なので、平均が65点というのは、現役生の前半の点数が足を引っ張っての点数だと思ってください。

ちなみに、不合格者の年間平均は45点。途中で授業をやめた人たちの年間平均は35点です。

※不合格者の平均の45点は、最後まで「頑張ろう!、頑張ろう!」と思ってもがき苦しみながら、実質頑張り切れなかった数字だと思います。

本当に、「数字は嘘をつかない…」と思います。社会を途中でやめる人は、覚悟が決まらず、暗記がつらくて、戦いから途中で降りているのです。だから、ぶれない気持ちで覚悟を決めて、最後までとことん戦ってください。

年間平均で60%以上を取る生徒は、秋からの赤本で社会を詰めまくって、関大では90%から満点、同志社で85%から95%、関学で80%から90%ぐらいを取ってきています。

 

❹努力の割には伸び悩む人は、「話の構成」「理論だった話」が理解できていない可能性が高い…。

 

上記の❶❷❸までは絶対に必要です。❶❷❸をしっかりと達成していけば、かなりの確率で合格できます。ただ、❶の英語長文が努力の割には伸び悩む人は、「話の構成」「理論だった話」が理解できていない可能性が高い…。これは英語と現代文の両方で必要な論理的思考力というか、読解力の問題となります。もしこれが苦手だと感じるなら、現代文の授業(論理ストラテジー)を受講して、毎週の自分の得点を見て基準点との差を詰めるように努力してください。この授業では、評論文や新聞の記事の要約なども行うので、英語長文と現代文の長文の両方の実力アップに非常に有効です。

 

❺最後の詰めに、古典の暗記が重要です。

 

「やればできる古典」は、必ず最後に得点源となるので頑張ること。関学や同志社では国語の配点の半分を古典が占めます。国語が苦手といっても、古典は暗記なので、必ず努力だけで得点ができるのです。そして、古典は短時間で得点源にしやすい特徴があります。だから、英語と社会のめどがたってから頑張るように。もしくは、部活を引退したタイミングで始めていくかです。

 

上記の基準は、現役生を念頭に置いて書いています。浪人生は、もっともっとペースアップして進めてください。現役生は部活をしながら、時間がない中で、なんとか関関同立に受かろうとするペースで計画をします。でも、浪人生は当日は、何があっても関関同立は全部余裕でうかるぐらいの力をつけて、当日の試験を迎えるべきです。当日、インフルエンザで熱が39度出ても、絶対に受かるように。(伊川谷北高校の野球部のエースピッチャーだったK君は、試験の当日にインフルエンザで熱が39度出ても、関学に4学部で現役合格しています!彼は社会がむちゃくちゃできていたのも、高熱でも合格できた理由です。)

 

ちなみに、模試の偏差値や判定はどうでもいいです。理由は…

①模試は2か月ぐらいに1回で、日々の努力を見ることができない

②自分が受験する大学との大問数、時間配分、設問形態などの傾向が全然違う。特に共通テストとなると違い過ぎる!

③模試は1日で1回の結果を出さないとダメだけど、関学も同志社も明治も、それぞれ数回受験が可能。極端な話、同志社  を5回受けて1回受かれば勝ち!でもその裏では4つ滑っている。摸しも5日連続で受けたらいい結果がでるかも…。

④入試前は、自分が受ける大学は過去5年✖6学部=計30年分とかを時間を計って練習している。でも模試ではそんなこと無意味なので誰もしない。

⑤どこの大学も初日からずーと受けていけば最後の方で社会のヤマが当たりやすい!例えば初日でローマ、2日目でギリシャが出たら、たぶんもう出ない。最後2日を残して「まだイスラムが出てない!」とか「韓国が出てない…」とか自然と分かってくる物なので、最後の方の社会の得点が跳ね上がるケースがある。

⑥本番と練習の集中力は、ほっておても自然と全然異なる。部活で練習試合では筋肉痛にならなくても、本番の試合後には筋肉痛になるのと同じ。

このぐらい、模試と実際の入試とは違います。だから、模試の結果が悪くても全く100%気にしなくていいです。

ちなみに、藤井セミナーから関関同立やGMARCHや早慶上智に合格した60%の生徒が、直前の模試でE判定、20%が直前の模試でD判定です。彼ら彼女らのほぼ全員が、産近甲龍も受からないとか、神戸学院を受けろとか、女子大を受けろと、高校の進路指導で言われて、それを無視する形で関関同立にチャレンジして合格してきています。

話が少し逸れてしまいましたが、上記合格の目安5つは、とても大事なことなので、
塾生には語り続けていきます。
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