過去問が時間内にできない…等 直前の相談

受験直前のこの時期、受験生からの相談に対するアドバイスを少し紹介したいと思います。

⓵周りに流されない!
「○○君が過去問で何点とったらしい」とか気にしない。あくまで自己採点だし、本番でどうなるかわかりません。そんな
ことより、本番で自分が1点でもたくさん取って合格できるように考えてください。入試では合格のボーダーライン付近に受験
生の3割ぐらいの人が集中すると言われています。だから1点でも大事!

②成績や実力は、伸び続けます!
特に現役の生徒は、入試直前まで伸び続けます。夏休みを過ぎたら、急にできていた!っていう人がいます。同じように、
この1か月を過ぎたら、急にできていた!となればよいのです。実際、合格者の中には「入試の日から急に英作ができだした!」とか、何かができだす人がわりといます。これも、最後まであきらめずに頑張った結果です。

③制限時間内に解くには 経験と、「諦める」技術
「過去問が時間内にできない」 色々なケースがありますが、大学によって、大問数、長文の長さや難易度、問題の構成など全部違います。特に成績を伸ばしている最中の現役生が難関大学の過去問を5~6回やって、全部時間内に満足におさまって、点数を取れる!ってことはまずありません。数回やった後に、数回分の時間調整の経験からどうなってるか??が重要です。今は色々過去問で試す時期なのです。時間を計りながらのトライあるのみです。具体的には個別で相談対応します。

また、「諦め方」や「捨て方」が大事です。例えば、大問1番の長文の設問を順調に解いていって、途中で難問にぶつか  り、「うんん…」と考え込んでそこで何分も立ち止まるのは止めましょう!「難し!」と思ったら、そこは「たぶん、こっ
ちかな?」と、どれかに○を付けて、横に「ちょっと自信無し」マークの「?」でも書いて次の設問に行きましょう。でないと、後の方の問題でも、できる問題がたくさんあるはずなのです。時間がなくなれば、そこで点を取ることができなくなります。最後に時間が余れば「?」を付けた設問だけを見直して、正解の精度を上げて行ってください。
この、諦めるポイントや、先に行くために捨てる判断は、過去問をやりながら、時間内でやりくりしなければなりません。
なので、経験が必要なのです。
普通の勉強も並行しながら過去問をやって行けば、実力自体もまだ伸びるので、最初と比べたら「途中で諦める」設問も、
本番では少なくなるでしょう。だから「時間配分」とは、どの問題をある程度諦めるか、もしくは早めに切り上げて次に
進むかという技術なのです。ただ、「諦める問題」が多すぎたら、根本的に実力不足なので、この技術は関係なくなります。

④だいたい長文も読めだしたのに、設問が最後の2つで迷って、いつも間違う…
長文が読め出したから「すぐできる!」ってことはあまりありません。現代文も読めても解けないのと同じ。少なくとも、
4択の場合、自信をもって2つは消せたら、今までよりは成長しているのでは?後は、最後の2つで「どっちやねん!??」っ
て迷って、今はずっと間違ってるのかもしれません。それが、5問連続なら、1個3点でも15点マイナスです。でも、今、
間違っているのは「おいしい!」と思ってください。間違いまくって、その理由を分析して反省して、全部間違いつくし
て2巡目からは合っていきます。その時は、1問ずつじゃなく、さっきの5問なら5問全部合うものなので一気に15点  アップするのです。だから、特に現役生は受験終盤で、もしくは受験当日に急激に実力がアップする人がでてくるのです。
今はたくさんたくさん間違って、早く2巡目を迎える事です。

⑤諦めた人には、奇跡も起こらない。最後まで、悪あがきでも、最大限の努力を継続してください!
例えば社会で、「もう間に合わない!」って思ったA君は勉強を放棄してやめてしまいました。でも「もう間に合わない!」
と思ったB君は、今まででの過去問経験からよく出ると自分で判断した分野だけを数か所に絞り込んで、過去問、社会ノ  ート、用語集などを使い繰り返し繰り返しやりました。そしたら、その大学を受験していった4日目に、大問5問中4問  がその範囲から出た!…ってことはよくある話です。それで受かったら、学校の先生は「奇跡や!」って言うでしょう。でも、
B君は最後まで諦めずに絞り込んで暗記をして、同じ大学を受けていく中でまだ出題されていない範囲を予測して、さら
に絞り込んで暗記をしていった結果の合格なのです。なので、実際は奇跡でもなんでもありません。作戦勝ちなのです。  受かり方は色々あります。時間的に余裕の浪人生が、夏ぐらいには過去問をやりつくして、秋にサボって遊んで、冬にちょっ  と調子を上げて関学同志社全勝!って受かり方もあるし、秋まで部活をしてた現役生が最後まで諦めずに必死で詰め込ん  で関学には全部滑ったけど第一志望の同志社に1つだけ合格!っていう例もありました。
  他人と比較せずに、自分のやるべきことをしっかりと最後までやり切るのみです。

部活で「場当たり的」ではなく、「ぶれない奴は強い!」と学ばなかった?? 受験も一緒。
部活動に取り組んだことがある人も多いはず。そこで思い出してほしいのです。
試合にはピンチもチャンスもあります。でも、どの場面でも一貫性をもって、方針をもって、ブレずに攻め続ける、守り続ける…ということができる選手やチームは強いと思いませんか??反対に弱い選手は、その場その場でうろたえて、場当たり的な対処をして方針や一貫性を決めて戦えない選手です。
これは、錦織圭のコーチで、かつて17歳で全仏を制したマイケル・チャンコーチの本にも書かれていました。じゃ、受験に置き換えたら??

① 25歳から30歳の自分を想像する(例えば、世界を舞台に一流企業でバリバリ頑張っている!)
② そのためには、大学3年で「学歴フィルター」に引っかからない!
③ そのためには、滑り止めで産近甲龍以下は受けない
④ だから、同志社か関学に(あるいは両方)絞って、滑り止めなしで受験!

シンプルに、こうやって逆算して頑張って受かって来てください。
だめなら、チャンスは来年に持ち越されるだけです。

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